2026.9.29
デジタルサイネージのデザインの基本|見やすいレイアウトと制作のポイント
デジタルサイネージのコンテンツを制作する際は、伝えたい情報を用意するだけでなく、画面上でどのように見せるかを考えることが重要です。
文字や画像の配置、情報量、配色などによって、同じ内容でも伝わり方が変わる可能性があるためです。
本記事では、デジタルサイネージのデザインの基本として、情報の優先順位、文字サイズや画像の見せ方、レイアウト、設置場所に応じた情報量の考え方、制作時のポイントを解説します。
- インデックス
- デジタルサイネージのデザインで押さえたい基本
- └伝えたい情報の優先順位を決める
- └文字サイズ・色・画像の見やすさを意識する
- └余白を取り、情報を整理して配置する
- 設置場所に合わせてデジタルサイネージのデザインを考える
- └見る距離や滞在時間に合わせて情報量を調整する
- └縦型・横型など画面の向きに合わせてレイアウトする
- └屋外では周囲の明るさや利用環境も考慮する
- デジタルサイネージのデザインを制作するときのポイント
- └静止画と動画は目的に合わせて使い分ける
- └更新することを想定してデザインする
- └自社での制作が難しい場合は専門会社への相談も検討する
- まとめ
デジタルサイネージのデザインで押さえたい基本
デジタルサイネージのコンテンツデザインでは、装飾を増やすことよりも、必要な情報が適切に伝わる画面をつくることが大切です。
基本となるのは、情報の優先順位、文字や色の使い方、余白の3点です。
伝えたい情報の優先順位を決める
デジタルサイネージのデザインを考える際は、まず「誰に、何を伝えたいのか」を明確にします。
商品名や価格、キャンペーン内容、利用方法など、複数の情報を同じ大きさや強さで配置すると、画面を見た人がどこに注目すべきか判断しにくくなる場合があります。
店頭で新商品を案内する場合であれば、商品名や商品の特徴を中心に据え、価格や期間などの補足情報との間に強弱をつける方法があります。
施設内の案内であれば、目的地や方向を目立たせ、詳細な説明は必要な範囲に絞るといった考え方ができます。
最も伝えたい内容を明確にし、その情報を中心に画面を組み立てることが、レイアウトを考えるうえでの基本です。
表示する情報を選ぶ段階から、実際に画面を見る人の状況を想定しておくことが重要です。
文字サイズ・色・画像の見やすさを意識する
文字サイズやフォント、配色、画像の使い方は、デジタルサイネージの見え方を左右します。
文字が小さすぎる場合や、背景と文字色のコントラストが弱い場合は、内容を読み取りにくくなる可能性があります。
適した文字サイズは、ディスプレイの大きさだけでなく、設置場所や画面を見る距離などによって異なります。
そのため、一律の数値で決めるのではなく、実際の利用環境を想定して調整することが大切です。
フォントは、細い書体や装飾の多い書体よりも、線がはっきりしたゴシック体やユニバーサルデザイン(UD)フォントなど、遠くからでも文字の形を判別しやすいものが適しています。
また、見出しと本文で太さやサイズに差をつけることで、情報の優先順位を示しやすくなります。
写真の上に文字を配置する場合は、背景の明暗や情報量によって文字が埋もれていないか確認します。
必要に応じて文字の周囲に余白を設けたり、背景との明暗差をつけたりするなど、文字が画像に埋もれないようにすることが大切です。
色を多く使用すると、どの情報を強調したいのか分かりにくくなることがあります。
ブランドカラーなどを軸に使用する色を絞り、強調する部分にアクセントカラーを用いるなど、それぞれの色の役割を決めておくと、画面全体の統一感を保ちやすくなります。
関連記事:看板フォントのおすすめを紹介!集客につながる選び方の基本を解説
余白を取り、情報を整理して配置する
限られた画面を有効に使おうとして、文字や画像を端まで配置すると、要素同士の関係が分かりにくくなることがあります。
デジタルサイネージのレイアウトでは、情報を入れるスペースだけでなく、何も配置しない余白もデザインの一部として考えることが重要です。
見出し、画像、説明文などの間に適度な余白を設けると、それぞれの情報をまとまりとして認識しやすくなります。
また、関連する情報は近くに配置し、内容の異なる要素とは間隔を取ることで、画面内の情報を整理しやすくなります。
設置場所に合わせてデジタルサイネージのデザインを考える
デジタルサイネージは、設置する場所によって画面を見る距離や時間、周囲の明るさなどが異なります。
同じ内容を表示する場合でも、利用環境に合わせて情報量やレイアウトを調整することが大切です。
見る距離や滞在時間に合わせて情報量を調整する
デジタルサイネージのデザインでは、画面を見る人との距離や、その場所にどの程度滞在するのかを考慮する必要があります。
店舗の入口など、通行中に見ることが多い場所では、短い時間でも内容を把握してもらいやすくなるよう、伝えたい情報を絞って大きく表示する方法が適しています。
一方、待合スペースや店内など、一定時間滞在する場所では、補足情報を加えたり、複数のコンテンツを順番に表示する方法も考えられます。
| 設置場所・場面 | 見られ方 | 情報量の考え方 | デザインのポイント |
|---|---|---|---|
| 店舗入口・店頭 | 通行中に短時間見ることが多い | 伝えたい内容を絞る | 商品名やキャンペーンなど主要な情報を大きく配置する |
| 売場・店内 | 商品を見ながら画面を確認する | 必要に応じて補足情報を加える | 商品画像と特徴、価格などの関係が分かるよう整理する |
| 待合スペース | 一定時間画面を見る場合がある | 複数の情報を表示する方法も検討できる | 内容を切り替える場合は、各画面の情報量を整理する |
このように、設置場所によって画面が見られる時間や状況は異なります。
実際の利用シーンを想定し、一度に表示する情報量やコンテンツの構成を調整することが大切です。
関連記事:デジタルサイネージのサイズはどう決める?選び方と注意点を解説します。
縦型・横型など画面の向きに合わせてレイアウトする
デジタルサイネージで表示できる範囲・適したレイアウト・情報の配置は、使用するディスプレイの画面サイズや縦型・横型といった向きによっても変わります。
紙のチラシやWebサイト用に制作したデータを使用する場合も、縦横比や解像度が異なる可能性があるため、実際に表示するディスプレイに合わせて、文字の大きさや情報量、配置を確認することが大切です。
縦型では一般的に上から下への流れを意識し、見出し、画像、説明文を縦方向に配置します。
横型では、左側に見出しや主要な情報、右側に画像や補足情報を配置するなど、左から右への視線の流れを意識すると、情報を順序立てて見せやすくなります。
また、商品画像や見出し、説明文を同じ大きさや間隔で並べるのではなく、内容に応じて各要素のサイズや余白を調整することもポイントです。
主要な情報を大きく配置し、補足する内容との間に余白を設けることで、画面内の情報に強弱をつけやすくなります。
画面の向きと視線の流れを踏まえて情報の順序や強弱を整えることで、重要な内容が伝わるレイアウトにつながる可能性があります。
関連記事:おしゃれな看板デザインを紹介!集客効果を高める種類やトレンドも解説
屋外では周囲の明るさや利用環境も考慮する
屋外にデジタルサイネージを設置する場合は、日差しや雨など、屋内とは異なる利用環境を考慮する必要があります。
周囲が明るい場所では画面上の文字や画像が確認しにくくなる場合があるため、文字と背景の明暗差を確保し、細かな文字を多用しないなど、離れた位置からでも内容を確認しやすいデザインを意識することが大切です。
また、屋外で使用する機器を選ぶ際は、輝度や防塵・防水性能なども確認しておきたい項目です。
特に周囲が明るい場所では、コンテンツの配色や文字の見せ方だけでなく、視認性を確保できる明るさを備えた機器かどうかを確認する必要があります。
USEN MEDIA PROMOTIONの屋外用デジタルサイネージ「USEN STAND SIGN」は、1,300カンデラ(cd/㎡)以上の高輝度パネルを採用し、IP54相当の防塵・防水性能を備えています。
屋外向けのコンテンツを制作する際は、デザインに加えて実際に表示する環境と機器の輝度・防塵防水性能なども併せて確認することが大切です。
関連記事:屋外用デジタルサイネージとは?選び方のポイントと導入事例を解説
デジタルサイネージのデザインを制作するときのポイント
デジタルサイネージのコンテンツを制作する際は、表示する内容に加え、更新方法まで考えておくことが大切です。
静止画と動画の特徴を踏まえ、運用開始後も無理なく情報を発信できる形を検討することをおすすめします。
静止画と動画は目的に合わせて使い分ける
静止画と動画では、適した情報の見せ方や構成が異なります。
コンテンツを制作する際は、伝えたい内容だけでなく、設置場所や画面を見る時間も踏まえて形式を選ぶことが大切です。
静止画は、商品名や価格、営業時間、キャンペーン内容など、画面上で情報をまとめて提示したい場面に適しています。
一方、動画は動きによって視線を集めやすく、商品の使用シーンやサービスの流れなど、静止画だけでは伝えにくい内容を表現しやすくなります。
また、映像に音声を取り入れることで、視覚だけでなく聴覚にも働きかけられる可能性があります。
ただし、設置場所によっては音声を使用できない場合もあるため、音がなくても内容を理解できる構成にしておくことも重要です。
| コンテンツ | 向いている内容 | 活用イメージ | 制作時に確認したいこと |
|---|---|---|---|
| 静止画 | 商品名・価格・営業時間・キャンペーンなど | メニュー案内、商品紹介、施設案内 | 一画面に情報を詰め込みすぎず、優先順位を明確にする |
| 動画 | 商品の動き・利用シーン・サービスの流れなど | 商品紹介、サービス紹介、イメージ訴求 | どの場面から見ても要点を捉えられる構成か確認する |
動画は動きによって視線を集めやすい一方、表示時間や構成によっては内容を十分に伝えられない場合があります。
通行中に短時間だけ見られるような場所では、映像の途中からでも要点を把握できるよう、重要な情報を簡潔に示すことが大切です。
関連記事:デジタルサイネージのコンテンツ作成手順を公開!成功のポイントまで解説します。
関連記事:映像×音で空間をデザイン!「USENサイネージ」が叶える次世代プロモーション
更新することを想定してデザインする
デジタルサイネージでは、季節の商品やキャンペーン、営業時間など、内容を変更しながら運用するケースがあります。
そのため、最初のコンテンツを制作する段階から、頻繁に更新する情報と、継続して使用する情報を整理しておくこともポイントです。
例えば、背景やロゴ、基本的なレイアウトを共通化し、商品画像や価格、期間などを差し替える構成にしておくと、更新する箇所を明確にしやすくなります。
複数のコンテンツを制作する場合は、文字の位置や配色などに一定のルールを設けることで、コンテンツ間のデザインに統一感を持たせやすくなります。
また、季節やキャンペーンに応じて内容を変更する場合は、制作だけでなく、誰がどのタイミングで更新するのかも併せて検討しておくことが大切です。
デザインと運用を切り離さず、継続的な情報更新を想定して設計しておくことをおすすめします。
関連記事:ネットワーク型デジタルサイネージとは?スタンドアロン型との違いや導入メリットを解説!
関連記事:デジタルサイネージ運用成功への手順!失敗しないための注意点も解説
自社での制作が難しい場合は専門会社への相談も検討する
デジタルサイネージのコンテンツは自社で制作する選択肢もありますが、設置場所に合ったレイアウトを考えたり、動画を制作したりするには、一定の知識や作業時間が必要になります。
特に、複数の店舗でデザインを統一したい場合や、使用するディスプレイに合わせたコンテンツの仕様が分からない場合は、専門会社へ相談することも選択肢の一つです。
専門会社へ相談する際は、どのような場所に設置するのか、誰に何を伝えたいのか、静止画と動画のどちらを使用するのかなどを整理しておくと、コンテンツ制作の方向性を検討しやすくなります。
また、機器の選定とコンテンツ制作を別々に考えるのではなく、実際の表示環境を踏まえて一体的に検討することも重要です。
USEN MEDIA PROMOTIONでは、デジタルサイネージの機材導入に加え、目的に応じたコンテンツ制作についてもご提案しています。
自社でレイアウトやコンテンツの形式を決めることが難しい場合は、設置環境や使用する機器と併せてご相談ください。
関連記事:デジタルサイネージを自作する方法!費用や必要なもの、注意点を解説します。
関連記事:デジタルサイネージの価格相場を徹底解説!初期費用と運用についても紹介!
まとめ
デジタルサイネージのデザインでは、情報の優先順位や文字・画像の見せ方、設置場所に応じたレイアウトを考えることが重要です。
さらに、静止画と動画の使い分けや、更新を前提とした設計まで検討することで、継続的な情報発信にもつながる可能性があります。
自社に適したレイアウトやコンテンツの形式、使用する機器との組み合わせを判断することが難しい場合は、USEN MEDIA PROMOTIONへご相談ください。
設置環境や目的を踏まえながら、デジタルサイネージの機器選びやコンテンツ制作までご提案します。




