2026.9.8
DOOH広告とは?OOH広告やデジタルサイネージとの違いをわかりやすく解説
DOOHとは、駅や屋外ビジョン、商業施設、交通機関など、自宅の外で接触するデジタル広告媒体を指す言葉です。
街中や移動中に見かけるデジタルサイネージの中でも、広告媒体として活用されるものがDOOHにあたります。
デジタルサイネージと似た場面で使われる言葉ですが、指している範囲は少し異なります。
デジタルサイネージは電子看板やディスプレイを使った情報発信のシステム全般を指すのに対し、DOOHは、駅や屋外ビジョン、商業施設などで使われるデジタル広告を指します。
今回は、DOOHの意味や、デジタル化によって広がる「表現(コンテンツ制作)」の可能性についても、初めて調べる方にもわかりやすく解説します。
- インデックス
- DOOHとは?デジタル技術を活用した屋外広告
- └ DOOHの意味
- └ OOH広告との違い
- └ 通常のデジタルサイネージとの違い
- └ デジタル化によって広がる「表現(コンテンツ制作)」の可能性
- DOOHが使われる主な場所と目的
- └ 駅や電車内などの交通機関
- └ 屋外ビジョンや街頭広告
- └ 商業施設や公共空間
- DOOHが注目されている理由と理解しておきたいポイント
- └ 映像や音声で印象に残りやすい
- └ 空間に馴染むコンテンツ制作とクリエイティブ設計の重要性
- └ 時間帯や場所に合わせた情報発信がしやすい
- └ 効果測定により広告接触や来店を可視化しやすくなっている
- └ 広告だけでなく空間に合わせた情報発信として活用される
- まとめ
DOOHとは?デジタル技術を活用した屋外広告
DOOHは「Digital Out of Home」の略で、家庭の外で接触する広告媒体であるOOH広告をデジタル化したものです。
従来の屋外広告や交通広告は、ポスターや看板など紙や固定表示によるものが中心でした。
DOOHでは、ディスプレイや大型ビジョンなどを使い、映像や静止画を表示できる点が特徴です。
例えば、駅の改札付近にある広告用モニターや、商業施設の入口に設置されたデジタル画面、街中の大型ビジョンなどは、DOOHとしてイメージしやすい例です。
DOOHは、単に画面を設置することではなく、家庭外の空間で広告や情報を届けるためにデジタル技術を活用したメディア(媒体)です。
表示内容を差し替えやすいことから、場所や時間帯に合わせた情報発信にも使われます。
ただし、すべてのデジタルサイネージがDOOHにあたるわけではありません。
まずは、広告媒体として使われているかどうかを意識すると理解しやすくなります。
DOOHの意味
DOOHは「Digital Out of Home」の略で、広告やマーケティングの分野でよく使われる用語です。
読み方は「ディーオーオーエイチ」とされることが多く、街中や移動中に接触するデジタル広告を表すときに使われます。
身近な例としては、駅構内の柱に設置された縦型モニター、電車内のドア上にある動画広告、タクシー車内のモニター、商業施設の通路にあるデジタル画面などが挙げられます。
これらは、利用者が移動中や買い物中に自然と接触する点が共通しています。
DOOHは、生活者がスマートフォンやパソコンを見ていない時間に、街や施設の中で情報に触れる機会をつくる広告媒体です。
インターネット広告のように個人の画面へ表示するのではなく、街中や施設内にある画面を通じて情報を届ける点が特徴といえます。
OOH広告との違い
OOH広告は「Out of Home」の略で、自宅の外で接触する広告全般を指します。
屋外看板、駅のポスター、電車内広告、バス停広告、商業施設内の広告など、表示方法が紙であってもデジタルであっても、家庭外で目にする広告はOOH広告に含まれます。
その中で、表示面にデジタル機器を使うものがDOOHです。
つまり、OOH広告という大きな枠組みの中に、デジタル化された媒体としてDOOHがあると考えるとわかりやすいでしょう。
例えば、駅構内に貼られた紙のポスターはOOH広告ですが、同じ駅構内でも映像が流れる広告用モニターはDOOHにあたります。
OOH広告とDOOHは別々のものではなく、DOOHはOOH広告の一種であり、デジタル技術を使った表現や配信ができる点に違いがあります。
【関連記事】OOH広告とは?種類・メリット・効果測定を徹底解説
通常のデジタルサイネージとの違い
デジタルサイネージは、ディスプレイやプロジェクターなどを使って情報を表示するシステム全般を指します。
店舗のメニュー表示、病院の案内表示、オフィスの受付案内、施設内のフロアマップなどもデジタルサイネージに含まれる一方、DOOHはデジタルサイネージの中でも、広告媒体として活用されるものを指します。
例えば、飲食店の店内でそのお店のメニューを表示する画面はデジタルサイネージですが、商業施設の通路で複数の企業広告を流す画面はDOOHとして扱われることがあります。
通常のデジタルサイネージは情報案内や店舗演出まで含む広い言葉であり、DOOHはその中でも広告媒体としての役割を持つものを指します。
サイネージ広告は、デジタルサイネージを広告枠として活用する広告手法です。DOOHと重なる部分も多いものの、DOOHはOOH広告の一種として語られることが多く、サイネージ広告は店舗の売り場や各種施設内での販促・情報表示まで含めて使われる場合があります。
【関連記事】サイネージ広告とは?種類やメリット・費用相場を分かりやすく解説
| 項目 | DOOH | 通常のデジタルサイネージ |
|---|---|---|
| 主な意味 | 自宅の外で接触するデジタル広告媒体 | ディスプレイを使った情報発信全般 |
| 使われる目的 | 広告、広告枠として販売することで広告収入を得る | 案内表示・メニュー表示・店舗演出・情報提供 |
| 設置場所の例 | 駅、屋外ビジョン、商業施設、交通機関 | 店舗、病院、オフィス、学校、公共施設 |
| 見る人 | 通行人、利用者、買い物客など不特定多数 | 店舗利用者、施設利用者、来訪者など |
| 考え方 | デジタルサイネージを広告媒体として活用する考え方 | 電子看板やディスプレイを使った広い情報発信の仕組み |
デジタル化によって広がる「表現(コンテンツ制作)」の可能性
従来の看板広告(紙・ポスター)との決定的な違いは、「動き」や「時間・空間に応じたストーリー性」を表現できる点です。1枚の画像で完結させる必要がなく、動画・アニメーション・時間帯に応じた複数クリエイティブの切り替えなど、「その場所・その瞬間にいる人の目をどう引くか」というコンテンツの工夫がDOOHの成果を大きく左右します。
DOOHが使われる主な場所と目的
DOOHは、生活者が日常的に通る場所や、一定時間滞在しやすい空間で活用されます。
通勤・通学や買い物、外出の途中など、生活者が日常的に通る場所で活用され、駅構内や電車内、屋外ビジョン、商業施設、公共施設などが代表的な例です。
いずれも、自宅の外で多くの人が自然に広告へ接触しやすい場所です。
DOOHが使われる主な目的は、広告枠を通じて商品やサービス、イベントなどの情報を届けることです。例えば、施設内に設置されたデジタルサイネージであっても、出稿主が広告枠を利用して新商品やキャンペーンを訴求する場合は、DOOHとして扱われます。
DOOHは、設置される場所の特性や通行する人の行動に合わせて、広告を届ける役割を持つ媒体です。
例えば、駅では通勤・通学中の人に短時間で伝わる情報が向いており、商業施設では買い物中の人に店舗やイベントの情報を届けやすくなります。
このように、どこに設置されているかによって、DOOHの見られ方や適した内容は変わります。
駅や電車内などの交通機関
駅や電車内は、DOOHが活用される代表的な場所です。
駅構内の柱や改札付近、ホーム、電車内のドア上モニターなどは、多くの人が日常的に通る場所に設置されているため、通勤・通学・外出の途中で自然に情報へ触れやすい特徴があります。
交通機関で使われるDOOHは、短い時間でも内容が伝わるように、視認性の高い映像やシンプルなメッセージが使われることが多いです。
例えば、新商品のお知らせ、映画やイベントの告知、地域店舗の案内など、移動中でも理解しやすい内容が向いています。
交通機関のDOOHは、特定の路線や駅を利用する人に向けて、生活動線上で情報を届けやすい点が特徴です。
同じ駅や路線を繰り返し利用する人も多いため、何度も目にするうちに、商品名やサービス名を覚えてもらいやすくなります。
屋外ビジョンや街頭広告
屋外ビジョンや街頭広告は、街を歩く人や車で移動する人に向けて情報を発信するDOOHです。
繁華街の大型ビジョン、交差点付近のデジタル看板、建物の壁面に設置されたディスプレイなどが代表的な例です。
屋外に設置されるDOOHは、通行量の多い場所で使われることが多く、街の風景の中で自然に目に入りやすい点が特徴です。
映像や動きのある表現を使えるため、紙の看板では伝えにくい雰囲気や世界観を表現しやすくなります。
一例として、ブランドの新商品告知や大型イベントの案内、地域のキャンペーン情報などがあります。
屋外ビジョンは、多くの人が行き交う場所で、商品やイベントの情報を広く知らせたい場合に活用されます。
ただし、通行中に見られることが多いため、短時間で内容が伝わる設計が重要になります。
【関連記事】屋外用デジタルサイネージとは?選び方のポイントと導入事例を解説
商業施設や公共空間
商業施設や公共空間でも、DOOHは幅広く活用されています。
ショッピングモールの通路、店舗前、エレベーターホール、空港、病院、大学など、人が集まり、一定時間滞在する場所には、デジタルサイネージを活用した広告枠が設けられるケースがあります。
商業施設では来訪者に向けて、新商品やキャンペーン、イベント、周辺店舗の情報などを表示できます。買い物中の人や店舗を探している人に向けて広告を表示できるため、その場の行動に合った情報を届けやすい点が特徴です。
公共性の高い空間でも、施設の利用者や移動中の人に向けた広告媒体としてDOOHが活用されています。例えば、空港や病院、大学などでは、利用者層に合わせたサービス広告や地域イベント、周辺店舗の告知などを表示するケースが見られます。
商業施設や公共空間のDOOHは、単なる案内表示ではなく、その場所を訪れる人の属性や行動に合わせて広告を届ける媒体として活用されます。一方で、施設案内や注意喚起などの非広告コンテンツをあわせて表示する場合もあります。
| 設置場所 | 広告媒体としての主な目的 | 広告内容の例 |
|---|---|---|
| 駅・電車内 | 移動中の人への広告接触 | 新商品広告、イベント広告、交通広告 |
| 屋外ビジョン・街頭 | 多くの通行人への認知形成 | ブランド広告、キャンペーン広告、地域プロモーション |
| 商業施設 | 買い物中の人への広告訴求 | テナント広告、新商品広告、期間限定キャンペーン |
| 公共性の高い施設 | 利用者層に合わせた広告配信 | サービス広告、地域イベント告知、周辺店舗の広告 |
| タクシー・移動空間 | 乗車中の限られた時間での広告接触 | 動画広告、ビジネス向けサービス広告、アプリ広告 |
DOOHが注目されている理由と理解しておきたいポイント
DOOHが注目されている背景には、屋外広告や交通広告の表現方法がデジタル化し、場所や時間に合わせた情報発信がしやすくなっていることがあります。
従来のポスターや看板は、一度掲示すると内容の変更に手間がかかりましたが、デジタル表示であれば、配信する画像や動画を切り替えながら運用できます。
また、街中や施設内に設置されたデジタル画面は、通行中や滞在中の人に向けて、場所の特性に合った広告を届ける接点として活用されています。
DOOHは、表示する場所や見る人の行動に合わせて広告を届けられる点から、従来の屋外広告や交通広告とは異なる活用が広がっています。
DOOHは画面を設置すればよいというものではなく、誰が、どのような場所で、どのタイミングで見るのかを考えたうえで、表示内容や見せ方を設計することが大切です。
映像や音声で印象に残りやすい
DOOHの特徴の一つは、映像や音声を使って情報を伝えられることです。
紙のポスターや静止画の看板では表現しにくい動きや変化を加えられるため、商品やサービスの雰囲気を直感的に伝えやすくなります。
例えば、飲料の広告であれば、冷たい水滴やグラスに注がれる様子を映像で見せることで、文字だけでは伝えにくい清涼感を表現できます。
イベント告知であれば、過去の会場風景や出演者の映像を流すことで、内容をイメージしやすくなります。
DOOHは、短い接触時間の中でも視覚や聴覚に働きかけられるため、印象に残る情報発信につながりやすい媒体です。
その一方で、じっくり読まれる前提ではないため、情報を詰め込みすぎず、瞬時に伝わる構成にすることが重要です。
空間に馴染むコンテンツ制作とクリエイティブ設計の重要性
DOOHで効果を出すためには、Web広告の動画をそのまま流すのではなく、「設置されている空間(街中・駅・商業施設)」に合わせたコンテンツ制作が欠かせません。
- 音が出せない場所(駅や街頭): 音声がなくても0.5秒でメッセージが伝わる「テロップ強調」や「視覚的インパクト」を持たせる。
- 歩行中・移動中の場所: 長い尺の動画ではなく、3〜5秒で完結するカット割りや、ルーティン表示で印象を残す。
- 商業施設・滞留空間: 店舗の雰囲気を壊さないデザインや、施設利用者のメリットになる「案内情報+広告」のコンテンツ構成にする。
「広告として主張しすぎず、空間の魅力や通行人の体験を高めるコンテンツにすること」が、DOOH成功のキーポイントです。
時間帯や場所に合わせた情報発信がしやすい
DOOHは、表示内容をデータで管理できるため、時間帯や場所に合わせて情報を切り替えやすい点も特徴です。
朝の通勤時間帯、昼休み、夕方以降など、同じ場所でも通行する人の目的や状況は変わります。
その変化に合わせて、表示する内容を調整できることは、デジタルならではの利点です。
例えば、駅構内では朝にビジネス向けサービスの案内を出し、夕方には飲食店やイベント情報を表示するといった使い方が考えられます。
商業施設では、平日と休日、雨の日と晴れの日で訴求内容を変えることもできます。
DOOHは、固定された広告を一定期間表示するだけでなく、見る人の状況に合わせた情報発信を行いやすい媒体です。
頻繁に内容を変える場合には、媒体の目的や利用者の行動に合った内容になっているかを確認することが大切です。
効果測定により広告接触や来店を可視化しやすくなっている
従来のOOH広告は、どれくらいの人に広告が届いたのかを正確に把握しにくい点が課題とされていました。
駅の利用者数や通行量などから接触人数を推測することはできても、実際に広告を見た人の数や、その後の行動まで把握することは簡単ではありませんでした。
しかし、DOOHではデジタル技術やデータ活用が進んだことで、広告の効果を可視化しやすくなっています。
例えば、カメラによる視認データやスマートフォンの位置情報データを組み合わせることで、広告を見た可能性のある人数や、広告接触後に実店舗へ来店したかどうかを分析する方法があります。
これにより、DOOHは「掲出して終わり」の広告ではなく、配信後の反応を確認しながら改善を検討しやすい媒体になりつつあります。
広告の表示場所や時間帯、クリエイティブの内容を見直す際にも、こうしたデータは判断材料の一つになります。
広告だけでなく空間に合わせた情報発信として活用される
DOOHは広告媒体として使われる一方で、設置される空間に合わせた情報発信としても活用されます。
商業施設や公共空間では、広告だけを流すのではなく、館内案内や注意喚起、地域のお知らせなどと組み合わせて表示されることがあります。
例えば、ショッピングモールではセール情報とあわせてフロア案内を表示したり、駅では広告の合間に運行情報や施設案内を流したりするケースがあります。
このように、その場所にいる人にとって必要な情報を届けることで、広告だけではない役割を持つようになります。
DOOHを考える際は、広告としての見え方だけでなく、空間の中でどのような情報が求められているかを整理することが大切です。
設置場所の目的や利用者の行動に合っていれば、DOOHは自然な情報接点として機能しやすくなります。
まとめ
DOOHは、駅や屋外ビジョン、商業施設、交通機関など、自宅の外で接触するデジタル広告媒体を指します。
OOH広告の一種でありながら、映像や音声を使った表現、時間帯や場所に合わせた情報発信がしやすい点が特徴です。
プログラマティックDOOH(pDOOH)の広がりにより、人流データや天候、時間帯などに応じた配信の自動化が進んでおり、視認データや位置情報データを活用した効果の可視化もしやすくなっています。
通常のデジタルサイネージとの違いや活用シーンを理解したうえで、自社の目的や設置場所に合う情報発信の方法を検討することが大切です。
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